お宝おじゃる廃盤・プレミアCD

■廃盤CDとは?@
「廃盤CD」というのは、現状で生産がストップし、入手することが難しいCDのことを「廃盤CD」と呼ぶ傾向にあります。 昔の音源は、レコード盤での市場流通が主だったために、その名残から「盤」という呼称が残ったようです。

「廃盤」という言葉自体、DVD・CD・LD(レーザーディスク)・LP(レコード)などにも使われるため、個人の趣味によって「廃盤CD」の定義は異なっているようです。

@生産が中止しているCD音源のことを「廃盤」と呼ぶ人
A復刻の見通しが確実に無いCD音源のことを「廃盤」と呼ぶ人
Bオークション市場で高い値段で取引されるCD音源のことを「廃盤」と呼ぶ人
C音楽としてのクウォリティーが高く、入手が困難なCD音源を「廃盤」と呼ぶ人

「廃盤CD」を考える上で重要になってくることが、市場(お店やオークション)での取引価格です。過去の復刻現象から、「廃盤CD」の特徴を分析してみます。

2007年前後、フォークブームが発生していました。団塊の世代が、退職前・後に趣味を探し始めたり、昔の音楽を聴きなおしているために、80年代前後の音楽CDが売れ出してきたようです。そうした理由から、フォークソングのCDが再販されるという現象が起こりました。2007年以前は、「吉田拓郎」の古いCD作品は、常に高額で取引されていましたが、フォークブームにより、「吉田拓郎」のCDが多く再販されることとなりました。過去に廃盤で高額だったCDもインターネットオークションなで安く入手することが可能となりました。
この現象から、過去に高額で取引されていた廃盤CDでも、再販されると取引価格は下がってしまう、ということがわかります。しかし、一度は取引価格が下がっても、また廃盤CD価格に戻ってしまうことがあります。

●再販されたCDに、特殊な「おまけ」「付属品」が付いていた
このパターンでは、発売後に入手しそこなった人が、この「おまけ」を探し出すため、再販されたCDが高値になってしまうパターンです。

●再販されたCDには曲目が削除されていた
このパターンでは、再販される前の廃盤CDが、さらに高値になります。
再販盤を聴いたファンが、昔の音源を聞きたくなるためです。復刻されたCDに、禁句や過激な表現が含まれていた際には、歌詞に「ピー音」が入っていたり、曲目がカットされていることもあります。

●再販されたCDの販売数量が少なかった
このパターンでは、再販発表が出て発売されても、手に入れることができたファンが少なかったため、後日ファンが必死になって入手しようとします。そうなると、再販したにもかかわらず、廃盤価格で取引されることになってしまいます。

■廃盤CDとは?A
近年、廃盤CDとして有名だったCDの取引価格が下がってきている傾向にあります。もっとも大きな理由として「音楽ダウンロード技術の進歩」という理由があります。インターネットで音源をダウンロードしてしまえば、必死にCDを探さなくとも、音源が入手出来てしまいます。

「音楽レーベル」でも、音楽ダウンロードサイトへの加入が増えており、今ではCDの販売よりダウンロードでの音源販売を重視している「音楽レーベル」も増えています。
音楽ダウンロードサイトで、音源を入手できるので、廃盤CDの取引価格は低下傾向にあります。逆に、ダウンロードサイトでも、入手できないような音源は、依然として高額での取引傾向であることもあります。

「JAZZ、クラシック、洋楽、インディーズ音源」といった、音楽CDでは入手が難しい廃盤CDがたくさんあります。

■プレミアCDとは?
入手が難しく、高額で取引されるCDを「プレミアCD」と呼びます。インターネットの登場により、物の値段が把握しやすくなったため、それなりに値段の付くCDを総称して「プレミアCD」と呼んでしまう人もいます。「プレミア」が付くとは?どのような状態かピックアップしてみました。

@限定商品「プレミア」
「アーティスト、ミュージシャン、アイドル」のファンにとって、限定品というものは貴重な品物です。
プレゼントグッズ、会場限定販売などの企画商品が「限定商品」となることが多いです。インターネットなどでも高額で取引されています。

A一時的なトレンド「プレミア」
TVなどで人気が出て、その人気につられて注目度が上がり一時的に「プレミア」が付くことがあります。
ほとんどのケースでは、注目が落ち着いてくると「プレミア」状態ではなくなってしまっています。

B「プレミア」だったけれど・・・
「プレミアCD」だったCDが「プレミアCD」でなくなってしまうこともあります。
「アーティスト・ミュージシャン・アイドル」が何か悪い問題を起こしてしまうと、ファンが一気に離れてしまい、「プレミア」でなくなってしまうというケースもあります。

欲しいと思っている人が多いと、高額で取引されているCDを「プレミアCD」と呼ばれる傾向にあります。

■CDの取引価格が上がる理由
CDのコレクターズアイテムでは高額な取引がされる場合もあります。高額な取引がされたコレクターズアイテムの特徴を挙げてみました。

@極上のコレクターズアイテム
コレクターズアイテムのような、レア商品ではマニアと呼ばれる人たちが、探しています。そういった人たちにとっては、商品のコンディションが重要になってきます。
未開封状態(パッケージが開封されていない状態)だと、インターネットオークションでは高額取引されることが多々あります。

A欲しいと思う人が多数いた
インターネットオークションでは、欲しいと思っている人が複数いると、価格が上昇していきます。逆に、物は良いのに、たまたま入札者が少なく低い価格で取引が終了してしまうなんてこともあると思います。
すごく欲しいと思っているコレクター複数人が、インターネットオークションで入札すると、価格はものすごく上がっていきます。

Bイベント音源
オリンピック・フィギアスケートのバックミュージック・サッカーワールドカップの楽曲、そういったイベントで素晴らしいパフォーマンスがあった時に、伴奏されていた音源が収録されているCDは、その大会後に一時的に取引価格が上がる傾向にあります。

C入手がすごく困難なCD
マイケルジャクソンが亡くなった時には、毎日、TVの特番でマイケルの音源が流されていました。こうなると、過去の音源を聞きたくなるために、インターネットオークションでは、マイケルジャクソンのCD価格が上昇していきました。過去の作品が再評価された時などは、CDの価格が一時的に値上がる傾向にあります。

CDの値段が上がる、代表的な事例をあげてみました。

■CDの取引価格が下がる理由
今まで高値だった廃盤CDの取引価格が下がる理由の解説です。

@復刻された
人気商品でも再販されると、取引価格は下がってしまいます。過去に、スキマスイッチの夏雲ノイズというCDは、高額で取引されていました。しかし、初回限定版が再度、まったく同じ状態で復刻されるという自体が発生しました。ゆえに、インターネットオークションでの取引価格は下がってしまいました。
昔のフォークソングやナツメロと呼ばれる、音源が復刻することが多々あります。期間限定復刻の場合は、逆に生産数が限られているので、少し期間が経過した後に、取引価格が上がってしまうケースもあります。

A関連音源がDVDで発売された
廃盤だったCD音源がDVD映像で発売されることがあります。廃盤だったCDの音源がDVDで販売されてしまうと、CDの価格は下がってしまいます。
わざわざ、高いお金を出してCDを買わなくても、DVDで映像つきの音源が入手できるので、CDはの取引価格は下がってしまう傾向にあります。

Bファンが一気に離れた
バンドやアイドルグループのメンバーが、スキャンダルや悪い犯罪に関わったりると、ファンが離れるために、廃盤だったCDでも取引価格が下がる傾向にあります。逆に、上がってしまうこともありますが、たいていの場合は、取引価格は下がってしまいます。
さらに、女性アーティストに多い傾向ですが、「結婚」した際もファンが一気に離れる傾向があります。ファンの総数が減少するために、廃盤だったCDの取引価格も下がってしまいます。

森高千里さんは、結婚して、CDの取引価格が下がりました。松田聖子さんと山口百恵さんは、そんなに値崩れが起きていない、女性アーティストだと思います。
異性からの指示が多い、アイドル要素の高いアーティストは、結婚するとファンが離れる傾向にあります。同姓、同年代から支持が多いアーティストは、結婚してもファンが離れないのかもしれません。

■TV主題歌のプレミアCD
「家政婦のミタ」という人気TVドラマが2011年に放送されていました。
「斉藤和義」(斎藤和義)さんが「やさしくなりたい」というタイトルの主題歌を歌っていたのですが、ドラマの人気があり視聴者が多かったことと、斉藤さんの歌声がドラマとマッチングしていたことから、斉藤和義さんの過去発売されたCD音源に再び人気が出るという現象が起こりました。

例えば、「青春ブルース 斉藤和義(初回限定版,CD1枚+DVD1枚,DVDはライブ映像収録)」というCDの取引価格は「1,000円代後半〜2,000 円前後」だったのが、ドラマの人気が出始めると同時に取引価格が「+1,000円以上」値上がりしていきました。

ちなみに、「斉藤和義」のライブDVDなども異常な高騰をしていました。テレビ番組の人気と連動して、楽曲に注目が集まり、その歌手の商品価値・価格が上昇するということがよくわかる現象の一つです。

■店舗限定キャンペーンCD
特定のお店とアーティストが協力して、販売されるCDがあります。キャンペーンやイベント的に販売されるCDです。
たいていの場合、販売期間が限られているので、「廃盤CD」になりますが、流通量が多いので、高額で取引されるわけではありません。
しかし、まだ、有名になっていないアーティストが店舗と協力してCDを販売した後に、超人気アーティストになった際には、過去に発売した、「店舗限定キャンペーンCD」が高額で取引されることもあります。

店舗限定CDの例:「ローソン限定CD/タワーレコード限定CD/ディスクユニオン限定CD/ツタヤ限定CD(TSUTAYA)/アニメイト限定CD」
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