お宝おじゃる漫画について

■サンコミックス

「サンコミックス」(朝日ソノラマ)という漫画本があります。表紙に小さい太陽のマークがある漫画本です。
通称「サンコミ」とも呼ばれています。

昭和50年代くらいに、かなり流行ったので、当時、人気のあった漫画家のコミックが多数出版されています。
【例:手塚治虫/水木しげる/永井豪/石森章太郎/松本零士/などなど…。】

【「サンコミックス」の高額取引される漫画例(ヤフオク参考データ)】
石森章太郎 仮面ライダー 全4巻 19,010円
小畑しゅんじ 川内靖範レインボーマン 18,010円
水木しげる 鬼太郎のベトナム戦記 16,000円
石森章太郎 奇人クラブ 初版 13,100円
永井豪/石川賢 リョコー少年団 全2巻 7,350円
水木しげる サラリーマン死神 7,250円
水木しげる 虹の国アガルタ 6,000円
水木しげる 原始さん 5,250円
石森章太郎 009ノ1全5巻 オール初版 4,100円
つのだじろう ルミちゃん教室 3,220円
鉄腕アトム 全21巻+別巻 3,000円
石森章太郎 テレビ小僧 全2巻 1,000円


現在も漫画界の大御所と呼ばれているような漫画家の作品がたくさんあるのが「サンコミックス」です。

■冒険王 テレビコミックス
雑誌「冒険王」のふろく漫画(小さいコミック)に、「●大人気テレビまんが●テレビコミックス」という漫画本があります。
昭和40年くらいに発行されていた物なので、今ではレア漫画となっており、入手が難しくなっています。
また、今では漫画界の巨匠となっている人たちの、若い頃の作品が掲載されているので、インターネットオークションでは高額取引される人気漫画となっています。

■パロマ舎
パロマ舎のマメ本という漫画があります。
「桑田二朗、水木しげる、手塚治虫、勝川克志」など、漫画界の巨匠作品が小さい漫画本となっています。
近年、箱などに入った状態で復刻されましたが、復刻数が少なかったためインターネットオークションでは高額取引されている傾向にあります。
作者・作品によって、取引価格は変動します。

■プレミア漫画
「プレミア漫画」という単語には、明確な定義はないようですが、世間一般的(インターネットオークション)では、人気があり市場(お店)でなかなか入手のできない漫画本のことを総称して「プレミア漫画」と称している傾向にあります。

有名なプレミア漫画では「ワンピース0巻」(作:尾田栄一郎/ONE PIECE)をあげることが出来ると思います。「ワンピース映画ストロングワールド」の上映記念に限定配布された漫画本で限定の読み切り漫画が掲載されています。(※タイトル:「ロジャーは“海賊王”/“金獅子”のシキ」(ロロノア・ゾロ 黒服)
しかし、ワンピースは人気漫画なので、映画に行く人も多く、限定配布といっても、配布された数が膨大だったために、インターネットオークションでは「500円前後」で入手することが可能です。(※2012年2月のYahooオークションにて。)

一般的には、入手がそれなりに難しいけれど、絶望的に入手不可能なわけでもない漫画本が「プレミア漫画」と呼ばれる傾向にあるようです。

ちなみに、漫画のワンピースには「初期巻(漫画のはじめの方の巻)の初版」マニアが存在しています。
重刷版ではたいした値段が付かない1冊の巻でも、初版でコンディションが良いと「1000円」前後で取引されていることもあります。ワンピースの「初版」には、表紙と漫画の間に隠れスクラッチが付いていたり、ワンピースのカラーチラシが付いていたり、帯が付いていたりすることがあるためです。
コレクターはそういった小さなアイテムでも欲しいようです。「ワンピース初期巻・初版」も「プレミア漫画」であると言えます。

■コンビニコミック
2000年前後から、書籍の流通形式に変化が出てきました。以前は、主に書籍は書店で販売されていました。
理由として「ISBN」方式で商品タグを管理していたため、書籍を商品と扱う際に出版関連の卸会社と契約を結ばないと書籍の販売ができなかったためです。「書籍」をお店の棚で売るためには書籍専用の卸問屋から本を仕入れないといけませんでした。
漫画本もその流通方法でしたが、コンビニエンスストアーが日本中に拡大してきたために、出版社側もコンビニエンスストアーで本の販売をするための画策をするようになりました。

近年になり、本の販売方法で目立っているのが、「コンビニコミック」です。コンビニで販売する専用の漫画本を「コンビニコミック(ムック)」と企画して、販売するようになりました。(現在、「コンビニコミック」は書店などでも取り扱っています。)
書店専用のきれいな「本」ではなく、紙質もよくなく、きれいな表紙も付いていない漫画本、それが「コンビニコミック」です。
漫画の内容は新刊ではなく、少し前に人気のあった漫画本や、話題の漫画が「コンビニコミック」として流通することが多いです。挿絵がカラーになっていたりすることもあるので、インターネットオークションではコンビニコミックが高値で売買されていることもあります。(高額取引「コンビニコミックランキング」>

■絶版漫画
「プレミア漫画」と似たような単語に「絶版漫画」があります。厳密な定義は無いようですが、「絶版書籍」を「再発行・再印刷・重版」される見込みのない書籍と考えると、「再発行・再印刷・重版」される見込みが無い漫画を「絶版漫画」と呼ぶことが出来ます。
では?どのような漫画が「再発行・再印刷・重版」されないのでしょうか?いくつかあげてみます。

@タブー漫画
テーマが社会的な禁止事項だったため出版が完全に出来なくなってしまうケースです。特定の権利団体的な集団にクレームをつけられて、出版できなくなってしまうケースです。大人の事情です。

A漫画本の原本(原稿)自体が紛失
戦前の漫画などは、このケースが多く、原稿自体なくなっていたりするため、絶版になってしまうことがあります。

B権利不明漫画
出版社が潰れて、作者も存命していない時などは、原稿の権利や漫画自体がなくなってしまいます。古い漫画に多いです。

@の「絶版漫画」の代表に「手塚治虫/ブラックジャック 第4巻(コミック,秋田書店版)」をあげることが出来ます。「第37話」に「植物人間」というテーマのストーリーがあったため、今では「タブー漫画」になっています。発表されて何年かは、普通に流通していたため入手が不可能といった漫画ではありません。
「ブラックジャック 第4巻」の「第37話 植物人間」収録版はコンディションにもよりますが、1000円前後で入手は可能です。(Yahooオークション2012年2月前後の取引を参考にしました。)

■漫画の形状
「単行本」で発売された漫画に人気が出ると、「文庫版」で復刻されます。文庫の復刻で売り上げがよいと、「新装版/豪華版/完全版」などと称して、電話帳くらいの大型なサイズで、豪華な表紙で復刻されることがあります。イラストがカラーで入っていたり、巻末に作者や関係者のインタビューが掲載されていたりもします。

最近では、「文庫版」にならずに、「コンビニコミック」になったり、少年ジャンプサイズの巨大な漫画本で内容が、一つの漫画が200〜300ページ以上掲載されている「新装大版コンビニコミック」などが発売されています。

中身の内容は、ほとんど同じでも、形状の違う漫画で取引金額が変わってしまうこともあるようです。

【例:漫画「花の慶次」の形状と取引価格】
@花の慶次 完全版 全15巻(美品) 6,000円/花の慶次 ワイド・完全版 全15巻 2,100円
A花の慶次 文庫版 全12巻 1,980円
B花の慶次 全18巻 集英社単行本 1,580円
C花の慶次 コンビニ版 全8巻 500円
(※「ヤフオク」の取引金額を参考に記載。価格はコンディションやトレンドにより変動します。)
@ A B C
「お宝おじゃる」TOP PAGE> http://otakara.ojaru.jp/ 「インターネットに関する知識/商品データ・知識・分析」サイト