お宝おじゃる>CD外観 ■レーベル 音楽を製作している会社のことを「レーベル」と呼びます。一般的には、音楽商品の販売自体は、流通業者や店舗がしています。 音楽の製作に関しては、なぜか?「レーベル」と言うお洒落な呼び名が付いています。例えば、工業製品を作っている製造元は「工場」という呼称があるように、音楽の製造元は「レーベル」という呼称が付いています。音楽商品の販売元は「お店」がやっていることが多いです。 近年、インターネットの発達により、個人規模で音楽活動をして「レーベル」を経営している人もいます。小規模ですが、ファンが付いており、ライブ活動・音楽グッズ・音源配信をこなしている人(小規模な会社)も多数あります。良質な音楽を作れる人、特殊な音源を保有している人、過去に有名なバンドに所属していた人が「個人レーベル」を運営していることが多いように思います。 通称:「インディーズレーベル」/「アングラレーベル」/「非メジャー」などとも呼ばれることがあります。 ちなみに、語源はレコードに貼られていた「ラベル」から、「ラベル」→「レーベル」と呼ぶようになったと言われています。 ■ジャケット 音源の主流がレコードだった時代に、出現したであろう呼び名「ジャケット」についてです。 レコードのサイズというのはだいたい直径「30cm」前後くらいのサイズがあります。(レコードの種類により大きさは違います。)そのレコードを入れるケース(たいてい厚紙でできています)もそれ相応の大きさになるのですが、そのケースをジャケットと呼んでいました。 「ジャケット」と呼ばれた理由に、人が着る上着の「ジャケット」の名前が取られ、レコードも「ジャケット」と呼ぶようになったそうです。(レコードをケースに入れる時、ケースを開いてジャケットを着るように入れる動作が、人が上着を着るような動作だったため。) 人が着るジャケットもレコードのジャケットも、おしゃれをすることが目的なので、色合いや工夫を凝らした「ジャケット」が多いのが特徴です。ちなみに、レコードの名残からCDの表紙も「ジャケット」と呼ばれています。 音源の中身を聴かずに、「ジャケット」に興味をひかれて、その音源を購入することを通称「ジャケ買い」(ジャケガイ)などとも呼ばれています。 ■紙ジャケット お店で販売されている多くのCDケースは、プラスチック素材でできています。しかし、紙素材の状態のジャケットで販売されているCDがあります。CDケースが紙素材の理由は、以下に分類できます。 @アーティストやレーベルの趣味や意図 CDのイメージやデザイン上の理由で、プラスチックでなく紙のケースで販売したかった。 Aインディーズバンドなどが自費でCDを販売する時に経費節約で、紙をジャケットにした プラスチックケースは値段が高いため。厚紙やCD-R可燃布などを利用した、紙のケースにして販売をしていることがあります。 B復刻記念CD レコードで発売された音源を復刻CD化するにあたり、レコードジャケットの雰囲気を再現したかった。 以下、中森明菜さんの紙ジャケットCDの取引価格です。 POSSIBILITY 5,000 円/BITTER AND SWEET 4,002 円/プロローグ<序章> 4,001 円/ファンタジー<幻想曲> 3,600 円/バリエーション<変奏曲> 3,200 円/ポシビリティ 2,910 円/D404ME 2,700 円/BEST AKINA メモワール 2,700 円/CRIMSON 2,500 円/BEST(ベスト) 2,200 円/NEW AKINA エトランゼ 2,000 円/不思議 1,800 円/BEST II 1,600 円/CRUISE 1,510 円/Cross My Palm 1,200 円/Femme Fatale 1,100 円 ※Yahooオークションで取引があった「中森明菜 紙ジャケットCD」を表記しています。 ※2012年1月〜2月のYahooオークションでの取引を参考に「タイトル 取引価格」を掲載しています。参考取引価格は時間とともに変動していきます。 ■ライナー CDに入っている、そのアーティストの解説や音楽に関する説明の紙を「ライナー」と呼びます。(正式名:ライナー・ノーツ/大抵は表紙部分です。) 「ライナー」はCDシングルには付いていないことが多いですが、CDアルバムには付いていることが多いです。CDの「歌詞カード」「ジャケット」を総称して「ライナー」と呼んでしまうこともあります。理由として、歌詞カードに歌詞と一緒にその音楽に関する解説が記載されていることが多々あるからです。 近年、音楽ダウンロードが主流になりつつあるため、「ライナー」の存在自体が消えつつあります。「解説」「レビュー」などという呼称に切り替わってしまうかもしれません ■帯 CDを新品で購入すると、多くのCDはラミネートのかかった状態で販売されています。そのラミネートとCDケースのタイトルの間に、「CDの価格・タイトル・簡単な解説・商品コード(バーコード)」等が記載されている紙を「帯」と呼んでいます。 コレクターズアイテムだと、新品に近い状態の方が値打ちが高いので、帯の有無が重要になってきます。「帯付き」のコレクターズアイテムの方が、付属品に欠品が無いので、インターネットオークションなどでも高額で取引されることが多いです。また、レコードにも「帯」が付いていることがあります。 レコードのジャケットの上からグルリと帯状のラベルが巻かれているため「ジャケット帯」などと呼ばれたそうです。それを省略して「帯」と呼ばれるようになったそうです。柔道や空手の道着の色つきの帯に似ているのが呼び名の由来との説もあります。 いずれにしろ、レコードの「帯」という呼称が、そのままCDの「帯」として呼称が使われるようになったようです。 ちなみに、世界的に有名なレコードコレクターの一人にMLBのランディ・ジョンソン投手がいますが、日本に来ると日本のレコードショップめぐりをするのが楽しみだそうです。 理由は日本のレコードは古いものでも保存状態が良く、この「帯」まできっちり残っているレコードが多いからだそうです。 普通は捨ててしまう「帯」ですが、コレクターの人はそういった「帯」部分にまでも注目してコレクションしているようです。 ■CDシングル CDには大きく分けて、「CDアルバム(アルバム)」と「CDシングル(シングル)」があります。「CDアルバム」は10曲前後の音源が入っているのに対して、「CDシングル」は2〜3曲くらいの音源が入っているのが主流です。ジャンルや音源により、曲数は違います。 2000年以前の「CDシングル」の主流は「8cmCD」というサイズのCDが主流でした。理由として、8cmサイズの「シングルCD」でも売り上げが見込めたことや、「CDアルバム」との販売方法を区別化するのが目的だったようです。 しかし、2000年くらいからCDの売り上げ自体が下降気味になりだしたこともあり「CDシングル」を発売しないでアルバムのみの発売をするミュージシャンも登場してきました。 また、アルバムサイズのCD生産(CD-R)が安く出来るようになったこともあり、8cmサイズの「CDシングル」が姿を消しアルバムサイズの「CDシングル」が主流となるようになりました。このアルバムサイズの「CDシングル」の呼称を「マキシシングル」と呼ばれています。 アルバムサイズのCD-Rが量産化され、安く販売できるようになったことで、8cmサイズのCDを使用する必要がなくなったことが「マキシシングルCD」が登場した理由です。 【ひと昔し前のCD主流】 直径8cmのCDサイズ=シングルCD 直径12cmのCDサイズ=アルバムCD 【現在のCD主流】 直径12cmのCDサイズ=シングルCD(通称:マキシシングル) 直径12cmのCDサイズ=アルバムCD 12cmのCDだと記録容量と見た目が同じなため、呼び名で「アルバム」と「マキシシングル(マキシ)」を区分するようになりました。 ■CDセット 1枚のCD(レコード)では、取引が成立しないCDでも、複数枚セットになると、取引が成立してしまうCDがあります。 @シングル音源セット シングルCDにはアルバムCDに録音されていない音源が収録されていることがあります。(B面音源) 有名ミュージシャンのシングルCDを複数枚セットにすると、取引が成立していることがあります。 A有名ミュージシャン音源セット 例えば、「スピッツ・ミスターチルドレン・B'Z」と言えば、JPOPを聞いたことがある人なら、一度は耳にしたことのある有名ミュージシャンです。 そういった、ミュージシャンの大量販売されたCDは、ファン以外の人でも入手していることがあります。そうなると、レンタルショップや中古販売店でも、簡単に入手が可能なため、インターネットオークションではCD1枚では取引が成立しないことが多々あります。しかし、別タイトルのCDが複数枚セットになると、取引が成立していることがあります。 B関連音源セット 特定ミュージシャンのCDがセットで販売されているのではなき、ジャンルのセットで販売されていることがあります。 例えば、「JAZZ・ハードロック・ヘビメタ・演歌・等…」といったように、音楽にはジャンルがあります。特定のジャンルのCD(レコード)が、同じジャンルで複数枚まとめて販売されることがあります。 上記は一例です。人気のないCD(レコード)音源は、セットのまとめ売りでも値段が付かない商品もたくさんあります。 超レアCDは単品で販売されている方が、高額になる傾向があります。レアCDを探している人は、そのミュージシャンの他CDは所有しているので、そのレアCDのみ購入したいためだと思います。 ■新古CD 「新品」というのは、その商品を専門的に扱う店で販売されている、人手に渡っていない商品を「新品」と呼びます。(例:CDショップで販売されているCD・DVDや書店の書籍など。) それに対して、人手に渡ってしまった商品を扱う店を、「中古ショップ・リサイクルショップ・古物専門店」と呼びます。 一度、販売店から人手に渡ってしまうと、たとえ未開封の状態でも、本来は「中古」という状態になります。 ですので、インターネットオークションで個人が販売しているような未開封商品は、たとえコンディションが良い状態でも「新品」ではなくて「新古品」という言葉が、正しいようです。 ラミネートのかかっているような未開封状態のCD(DVD、ゲーム、書籍、他の商品、等など…)なら、商品のコンディションを、わかりやすく説明するために、タイトルや説明に「新品」と記載してしまっている出品者はたくさんいます。 「新古品」という言葉を知らない人も沢山いるので、「新品未開封」と記載してしまった方が、落札者に商品コンディションが伝わりやすいからだと思います。 「お宝おじゃる」TOP PAGE> http://otakara.ojaru.jp/ 「インターネットに関する知識/商品データ・知識・分析」サイト |