お宝おじゃる希少な本

■台本
TV、映画、芝居の台本が、インターネットオークションで販売されていることがあります。
作品の関係者から、流れてきたのであろう商品です。
人気作品、人気役者が出演していた、脚本内容がとても優れていた際には、高額で取引がされています。
いずれの条件にも当てはまらない際は、取引が不成立になっていることが大半です。

【2013年ヤフオクで取引のあった、人気台本の価格例】※価格はコンディション・時期などで変動します。

映画台本 金田一耕助の冒険 (大林宣彦 横溝正史) 50,000円
映画台本 姉妹坂 (大林宣彦) 30,000 円
ドラマ台本 今日の日はさようなら 24時間テレビ 19,100 円
ドラマ台本 ケンちゃんチャコちゃん(14冊) 14,000 円
映画台本 ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY 13,100 円
ドラマ台本 ATARU 第4話 10,500 円
映画台本 大病人 (伊丹十三、宮本信子、三國連太郎、津川雅彦、櫻井淳子) 8,000円

■絶版本
出版社に在庫が無く、増刷していない本を「絶版」と呼ぶ傾向にあります。増刷しない本といえば、多くの本が「絶版」と区分できてしまいます。しかし、現代では、流行やトレンドで企画される本が多いので、時期が過ぎるとあっという間に売れなくなります。そういった本は「絶版」になっていると言えると思いますが、古本屋や、インターネットで簡単に入手ができるため「絶版」とは言わずに、「古本」と区分する人もいます。

希少性があり入手しにくい本や、古くて価値のある本を「絶版」と区分する人もいるようです。個人の書籍に関する知識や、興味ジャンルにより「絶版本」の定義は変わるようです。

■初版本
市場に正規流通している書籍は、たいていの場合は出版社を通して印刷会社で製本され、書店へ並びます。人気がある本は、何度も印刷されることになり通称「重版」と呼ばれています。人気書籍だと「第121印刷」など本の後ろ側に記載されています。
印刷されて一回目の流通で出回った書籍に「初版」という記載がされ販売されることになります。この「初版」ですが、「プレミア」価格が付いてしまう時があります。

@「初版」クレーム本
小説などでは、「タブー」に触れた内容や、フレーズが入っていたりすると、クレームが付いたり、出版社の判断で出版が差し止められることがあります。後日、内容を修正して発売されたりもします。

A作者vs出版社
作者と出版社の間でトラブルが起き、出版を中止してしまうことがります。このケースだと、市場に流通する前に出版が止まるので、本の内容すら公開されないことがあります。

B内容が過激
写真集、漫画などの内容が過激すぎて、出版が止まることがあります。このケースでは、一定量の書籍が流通して、止まることが多いので入手できないこともないようです。

「重版」には見向きもせずに「初版」を専門に集めているコレクターも存在しています。漫画などでは、「初版」におまけが付いていたりすることもあり、巻を揃えていく過程で、全巻「初版」でコンプリートしたいようです。通称「初版コレクター」なんて呼ばれているようです。

■貸し本
「貸し本」と呼ばれている書籍があります。
昭和の初期くらいまでは、今のような印刷技術・流通方法がなかったので本が大量に流通することは少なく、街に「貸し本屋」があり、本にお金を払って借りていました。今のレンタルビデオ屋とまったく同じですが、若干違うのが「貸し本屋」を専門に本を提供する出版社や漫画家がいたことです。通称「貸し本漫画家」などとも呼ばれています。
「水木しげる」さんの自伝などを読んでいると、貸し本について触れられていることがあります。水木さん自身が有名な貸し本漫画家だったためです。「貸し本屋」では、主に漫画本が中心ですが、図鑑や小説も貸していたようです。
以下に、「貸し本」に関連したフレーズをまとめて解説してみます。

貸本誌
貸本の雑誌(今の漫画雑誌と似ています。いろんな作家さんが短篇集を書いて一冊の雑誌にしていました。)

貸し本落ち
今でも、貸し本だった書籍がインターネットオークションや専門店で販売されています。
そういった、書籍を「貸し本落ち」と呼びます。「貸し本上り」とも呼びます。

非貸し本
古い本でも、貸し本屋流通をしていない、個人所有の書籍を「非貸し本」と呼びます。
コレクターズアイテムの場合が多いです。

貸し本出版社
昔は、今のように出版社が大きくなく、貸し本屋さんに本を卸すことがメインだった出版社が多数ありました。
今の大出版社でも貸し本出版社だった出版社も多数あります。

「貸し本」自体が多くの人の手に渡るため、本のコンディションが良くないことが多いようです。ですので、コンディションが良い「貸し本」や、レアな「貸し本」には高額で取引される物も多数あるようです。

■同人本
「同人誌」と呼ばれる、個人で発行している本が多く存在しています。同人誌は「企画・デザイン・印刷(印刷所へ発注)・販売」といった、本の制作作業を、作家個人で行います。(※複数人で一冊の同人誌を作製している場合もあります)

「売り上げ=収入」(製本代を除いた、ほとんどが利益)ですので、人気同人漫画家は年間に数千万円も稼せいでいる人がいるそうです。そうなると、出版社からデビューはせずに、自分の好きに漫画を描いている人もいるようです。

イベント会場での、コミケ(コミックマーケット)などでの販売がメインとなるようですが、近年では、インターネットを利用した同人誌販売も増えています。
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