お宝おじゃる近年の古本事情

■近年古本事情
「古本」というのは、本の中古品のことを言います。「古書」と言う場合もあるようですが、近年ではコミック(漫画)や雑誌など、様々な形状の本があり、中古の本を総称して「古本」といってしまうようです。文学的・学術的に価値のある本を「古書」と呼ぶ傾向にあります。

近年の古本屋は、大企業の参入が進んでいる傾向にあります。大企業の運営する古本屋は、マニュアル方式の「買い取り・販売方式」を導入しており、日本全国に店舗展開しています。一昔前の、味のあるおやじさんや、おばちゃんが経営している古本屋さんは、だいぶ減少してきています。

インターネットが発達した現代では、オークションサイトなどで、個人で古本を販売・処分できるので、店舗も持っていない、個人古本屋も出現しています。(せどり>

書籍の販売数は減少傾向にあるようですが、人気のあるプレミア本や絶版本には依然として、高額で取引されています。

■印税について
本やCDの原案を企画し、販売された商品の売り上げ収入を受け取っている人がいます。音楽だと、プロディーサー・作詞家・作曲家などが、それにあたります。本の場合は、作者・作家がそれにあたります。そういった収入のお金を「印税」と呼びます。

出版社からの、「印税」は基本的に8%前後で、新人などは5%前後くらいの設定になっている場合もあるようです。(本の種類や出版社、作家のネームバリューで「%」は変動します。)
一般的な書籍の最低印刷数は3000部くらいとなっています。内容が優れていたり、編集部側で売れると判断された本は3000部以上〜から印刷したりもします。売れっ子作家の本は最初から数万部の印刷で製本されます。
一冊1000円の本が1万冊売れれば「80万円」の印税です。その他に原稿料などが入る場合もあります。ベストセラーになれば、夢の億万長者です・・・。
(※本の種類や、出版社の条件によって、「印税」や「発行部数」は変わってきます。)

■書籍のおまけ
お菓子に「おまけ」が付いている商品を、日本ではよく見かけます。そんな「おまけ」商品が、書籍でも続々と登場してきています。
ファッション誌に「バンダナ、ポシェット、ヘアバンド」などの「おまけ」が付いたり、少年誌・少女雑誌に「玩具」の「おまけ」が付いていたり、映画の解説本にDVDの「おまけ」が付いていたりすることがあります。
近年では、インターネットの登場により、書籍が売れにくくなってきており、本をたくさん売る技術として、「おまけ」を付けて販売するという工夫がされるようになってきているのかもしれません。
本屋さんに置ける商品は、書籍・文具など限られていますが、本とセットで「別の商品(おまけ)」を付け足すことで、書籍のコーナーで「別の商品(おまけ)」を販売することが可能となっています。

●デアゴスティーニ「おまけ」
有名な「おまけ」書籍の販売会社に「デアゴスティーニ」という会社があります。
デアゴスティーニの出版物では、第1巻から継続して書籍(冊子)を購入すると、図鑑バインダーが完成します。
このデアゴスティーニの書籍(冊子)では、「おまけ」にDVDが付いていたり、プラモデルのパーツが付いていたりします。
全巻揃えると、「おまけ」も完成するという「おまけ」書籍(冊子)です。

デアゴスティーニ書籍DVDは、一般のDVDショップで流通しているDVDと中身の映像は同じことが多いので、廃盤DVDでDVDショップでは入手が難しいDVDも、デアゴスティーニDVDで入手できてしまうこともあります。

●人気漫画「おまけ」
超人気漫画にも「おまけ」が付きます。超人気漫画という点がミソですが、一般的に漫画がコミック本として書店に並ぶには、雑誌で連載が開始されて、連載が続かないと、コミックとして販売はされません。
なおかつ、その漫画が売れ続け人気が上がり続けると、漫画に特典として「おまけ」が付く傾向にあります。

最近では「進撃の巨人」という漫画がそのような傾向にあります。もとから、人気漫画でしたが、漫画雑誌のストーリーが進み、アニメ化されたことで、人気に拍車がかかっているようです。(「進撃の巨人/諫山創」特集ページ>
登場人物の「ミカサ」というキャラクターに人気があるようで。「進撃の巨人 8巻」の「おまけ」だった、「ミカサ・立体機動キーホルダー」は、キーホルダーのみで3,000円〜5,000円くらいで取引されていることもあります。
インターネットオークションでは「進撃の巨人 8巻」の漫画本のみだと、なかなか取引は成立しませんが、「進撃の巨人 8巻 (特典おまけ付)」だと高額で取引される傾向にあります。
※漫画本のみ ※特典付き
お菓子の商品では「おまけ」に人気が出る現象が昔からあります。年々、お菓子の「おまけ」は高度になってきており、商品数も増加しているように思われます。
その現象と同様に「おまけ」付き書籍も、高度な「おまけ」になり、商品数も増加していくかもしれません。
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